山頂は現在、視程1km未満の濃霧に覆われ、湿度は95%と高い。午前中は曇りだが、正午から午後にかけて弱い霧雨が予想され、夜間はさらに強い霧雨から弱いにわか雨へと移行する。日中の気温は13度から16度台で推移するが、高湿度と霧雨で体が濡れると体感は大きく低下するため、防水透湿性シェルは必須装備となる。ベースレイヤーは吸湿速乾性のものを選び、ミッドレイヤーにはフリースや薄手のダウンを携行し、こまめな着脱で体温を適切に管理してほしい。

地面は全体的にウェットな状態が続き、午後からの降水で泥濘化する箇所も増えるだろう。特にロックガーデンなどの巨岩帯では、濡れた岩が非常に滑りやすくなっているため、足元に細心の注意を払い、慎重な歩行が求められる。視界不良時の道迷いはトムラウシ山特有のリスクであり、特に北沼や南沼周辺の天空湿原ではルートを見失いやすい。GPSや地形図を頻繁に確認し、現在地を常に把握しながら行動すること。

日中の風は比較的穏やかだが、夜間にかけて風速が増し、16日未明には突風24.2m/sが予想される。濡れた体で強風に晒されると低体温症のリスクが著しく高まる。トムラウシ山は日帰り困難なロングコースであり、行動時間が長くなることで気象急変への対応が遅れる危険性も増す。2009年遭難事故の教訓を忘れず、常に余裕を持った計画と早めの行動開始を心がけてほしい。雨具上下、防寒着、防水性の高い登山靴、手袋、GPS、地図、ヘッドランプは必ず携行すること。