現在の剱岳山頂はほぼ晴れだが、視程は1km未満で濃いガスに覆われている。気温は7.1度、体感5.7度と肌寒い状態だ。山麓との気温差は5.5度ある。日中は薄曇りからほぼ晴れの予報だが、12時から15時にかけて降水確率が70%台後半から80%台後半と高く、降水量は0mmながら、これはガスや濃霧の発生を示唆している。気温は日中10度前後まで上昇するが、湿度97%の現状と高降水確率から、岩稜帯は常に湿潤状態が続く。

このような状況では、カニのタテバイやヨコバイ、別山尾根の鎖場など、険峻な岩稜や痩せ尾根の通過は特に慎重さを要する。岩が濡れて滑りやすくなっているため、落石や滑落のリスクが通常よりも高まる。ヘルメットは必携とし、行動中は細心の注意を払うこと。視界不良の中でのルートファインディングも難しくなるだろう。

体感気温は日中も5度から10度程度で推移するため、行動中の発汗と濡れによる低体温症のリスクに備え、速乾性ベースレイヤー、フリース等のミッドレイヤー、そして防水透湿性アウターの三層を基本とした防寒レイヤリングを徹底すること。雨具の上下は必携装備として必ず携行する。風は一日を通して穏やかで、強風による行動への影響は小さい。

夕方以降は降水確率が低下し、視程の回復も期待できるが、行動は明るい時間帯に終える計画を推奨する。変化の早い山の天候、特に視程と気温の推移には継続的な確認が必要となる。