羅臼岳山頂は現在、気温マイナス1度、体感はマイナス4.2度で推移している。山麓との気温差は8度以上あり、標高差による冷え込みは顕著だ。日中は穏やかな曇り空が続き、降水はない見込みだが、気温は0度前後で推移する。風は一日を通して弱く、強風による体感温度の低下は小さい。しかし、知床連山特有の海風による濃霧や天候急変の可能性は常に意識すること。

6月下旬のこの時期、岩尾別コースや羅臼コースの標高の高い区間、特に日陰の谷筋には残雪(雪渓)が点在している可能性が高い。日中の気温でも雪渓は溶けにくく、夜間の冷え込みで再び凍結する箇所が出てくる。岩稜露出部や湿った岩場でも凍結の恐れがあるため、軽アイゼンまたはチェーンスパイク、ストックの携帯を強く推奨する。滑落リスクに備え、慎重な歩行を心がけること。

防寒対策は厳重に。ベースレイヤーは速乾性の化繊またはメリノウール、ミッドレイヤーにはフリースや薄手のダウン、アウターには防水透湿性シェルを着用すること。休憩時には保温性のあるダウンジャケットなどを追加し、体温低下を防ぐ。手袋や帽子も必須装備だ。低体温症のリスクは行動中の体温管理にかかっている。

夕方から夜間にかけては再び気温が大きく低下し、山頂付近はマイナス3度前後まで冷え込む。日没後の行動は避け、早めの行動終了を計画すること。ヒグマの生息地であるため、フードロッカーの利用やクマ対策装備も忘れてはならない。