トムラウシ山頂は快晴から曇り優勢に変化する。山麓との大きな気温差があり、日中の体感気温は0度前後で推移する見込みだ。稜線や日陰ではさらに冷え込むため、吸湿速乾性のベースレイヤーにフリース、その上に防水透湿のアウターシェルを重ねる、体温調節しやすいレイヤリングが必須となる。

地面は積雪深16cmの残雪と露出した岩稜が混在する。特にロックガーデンのような巨岩群では、夕方から始まる弱い霧雨で岩が濡れ、非常に滑りやすくなる。転倒や滑落には細心の注意を払うこと。軽アイゼンやチェーンスパイクは必須ではないが、夜間の凍結を考えると携行は有効だ。

日中を通じて風は弱いものの、大雪山系深部の気象は本州3000m級に匹敵する厳しさを持つ。気温が低い中での霧雨は低体温症のリスクを急速に高める。必ず雨具を携行し、早めの着用を心がけること。トムラウシ山は日帰り困難なロングコースであり、2009年の遭難事故のような気象急変への備えが不可欠だ。夜間にかけて気温は氷点下まで低下するため、停滞する場合は万全の防寒対策を講じること。