今日の富士山頂は午前七時半現在、気温が氷点下二度八分、体感は氷点下五度九分と真冬の様相だ。視程は一キロメートル未満と、展望は期待できない。日中も薄曇りが続き、最高気温は正午頃の零度三分に留まる。風は概ね弱いが、独立峰である富士山では常に防風対策が必要となる。

積雪は無く、吉田口や富士宮口といった主要ルートの火山礫の急登はドライコンディションと推測される。しかし、標高三千七百六十六メートルの山頂付近は、湿度が九十五パーセントと高く、日中の微弱な風でも体感温度を大きく下げる。森林限界以上の遮蔽物のない斜面では、視界不良と相まって行動に細心の注意を要する。

高山病のリスクは常に伴う。加えて、体感気温が終日氷点下で推移するため、低体温症にも厳重な警戒が必要だ。ベースレイヤーは速乾性、ミッドレイヤーにフリースや薄手ダウン、アウターには防風防水性のシェルを着用すること。手袋とニット帽は必携。雨具も必ず携行すること。夜間には気温が氷点下四度一度まで低下するため、日帰りであっても十分な防寒装備で臨むべきだ。雷のリスクは低いが、気温と視程の変化には常に注意を払うこと。