午前7時現在、剱岳山頂は弱い霧雨、気温2.9℃、体感0.1℃。湿度91%と高く、風は穏やかだが濡れると体温を奪われやすい状況にある。山麓も同様に霧雨で8.5℃。日中は山頂で最高5.5℃まで気温が上がるが、弱い霧雨は正午まで続き、午後からは薄曇りへ移行する見込み。夜間にかけてはほぼ晴れとなるが、気温は0.3℃まで低下する。

積雪深は126cmあり、別山尾根や早月尾根の各所、特に雪渓と岩稜が連続する区間では残雪が豊富に残る。日中のプラス気温と霧雨により雪渓は軟化傾向にあるが、岩稜は濡れて非常に滑りやすくなっている。カニのタテバイ・ヨコバイをはじめとする鎖場や痩せ尾根では、足元を慎重に確認し、落石・滑落に厳重な警戒が必要だ。ヘルメットは必携。

体感気温が0℃前後で推移するため、低体温症のリスクは常に存在する。吸湿速乾性のベースレイヤー、フリースなどの中間着、そして防水透湿性のアウター上下は必須装備となる。行動停止時や稜線での休憩には、薄手のダウンジャケットや化繊インサレーションを重ね着し、積極的に防寒に努めること。積雪箇所が多いため、6本爪以上の軽アイゼンとピッケルの携行も強く推奨する。

夕方以降は天候が回復し、夜間は晴れて放射冷却により気温が低下する。雪面が締まり、凍結する可能性も考慮し、早朝出発を予定する場合はより一層の注意が必要だ。視程は現況で4.5kmだが、霧雨により一時的に悪化する可能性もある。常に周囲の状況を確認し、無理な行動は控えること。