現在の槍ヶ岳山頂は強い雨に打たれ、体感気温は2.3度まで低下している。湿度99パーセントの環境下、99センチの残雪が湿り、岩稜帯は雨で非常に滑りやすい状態だ。午前中は強い雨が続き、突風は15.5メートル毎秒に達する見込み。このような状況で穂先の鎖場や梯子に挑むことは、滑落の危険が極めて高く、生命に関わる判断となる。山頂アタックは中止すべきだ。

行動中の低体温症リスクは非常に高い。完全防水のレインウェア上下は必須。ベースレイヤーには速乾性化繊またはメリノウール、ミッドレイヤーには厚手フリースまたは薄手ダウンを着用し、防水手袋とニット帽で濡れと冷えから身を守れ。積雪と融雪による泥濘箇所も多く、チェーンスパイクは有効だが、今日の状況では行動自体を避けるべきだ。

夕方以降も雨は続き、気温は夜間にかけて3度台まで冷え込む。停滞を余儀なくされる場合も、濡れた装備の乾燥と防寒対策を徹底しなければ、低体温症に陥る可能性は極めて高い。視程は1キロメートル未満で、森林限界を遥かに上回る稜線では道迷いのリスクも増大する。