午前七時半現在、剱岳山頂はほぼ晴れ、気温9.5℃、体感は7.7℃となっている。山麓は15℃で、山頂とは5.5℃の気温差がある。午前中は正午頃までこの好天が続く見込みだが、午後三時頃からは弱い霧雨が予想され、降水確率は76%と高まる。

これまでの降水がないため午前中の地面はドライな岩稜露出が主体となるが、午後の霧雨により岩場はウェットに変化する。剱岳の険峻な岩稜や痩せ尾尾根、特にカニのタテバイ・ヨコバイのような鎖場では、濡れた岩は滑落のリスクを大幅に高める。ヘルメット必携に加え、滑りにくいグローブと防水透湿性の雨具の着用が必須だ。

体感気温は日中を通して7℃から12℃程度で推移する。吸湿速乾性のベースレイヤーの上にフリースなどのミッドレイヤー、そして防水透湿性のアウターを常時携行するレイヤリングが適切だ。停滞時や風が強まった際には防寒着をすぐに羽織れる準備をしておくこと。風は穏やかだが、日中には最大10.5m/sの突風も予想され、稜線では体感温度をさらに下げる可能性がある。雷のリスクは低いが、午後の霧雨と気温低下で濡れた状態で停滞すると低体温症のリスクが高まる。午前中の好天を活かし、早めの行動開始で主要な岩場を通過することを強く推奨する。