現在の剱岳山頂はほぼ晴れだが、視程は1km未満と低い。山麓は晴れているものの、稜線付近は雲の中にある状態だ。午前中の気温は10℃台前半で推移するが、昼頃から強い霧雨となり、降水確率は88%に達する。濡れた岩場での行動には十分な注意が必要となる。

特にカニのタテバイやヨコバイ、別山尾根の鎖場といった急峻な岩稜帯では、岩が濡れることで足元が滑りやすくなる。視程不良と相まってルートファインディングも困難になるため、通常以上に慎重な行動が求められる。剱岳は日本最多級の落石・滑落リスクを抱える山域であり、濡れた岩場ではその危険性が一層高まる。ヘルメットは必携だ。

体感気温は10℃前後で大きな低下はないが、霧雨で体が濡れると体感温度は下がり冷えを感じやすい。速乾性ベースレイヤー、フリース等のミッドレイヤー、そして防水透湿性のアウターレイヤーを適切に組み合わせ、低体温症を防ぐためにも体温維持に努めること。雷や強風のリスクは低いが、濡れた岩場での滑落には常に警戒が必要だ。

午後の遅い時間帯には霧雨は収まり、ほぼ晴れの予報だが、視程の回復は緩やかだろう。日没までの行動時間と体力を考慮し、無理な行動は避け、安全第一で行動すること。