剱岳山頂は現在曇り、視程は1km未満で展望は望めない。体感気温は5.9℃。日中は薄曇りが続くものの、午後15時頃から弱い霧雨が予想され、岩場は濡れ始めるだろう。風は終日穏やかで、強風による影響は小さい。

このような視界不良と濡れた岩場は、カニのタテバイ・ヨコバイのような険峻な岩稜帯において滑落リスクを著しく高める。足元の確認を徹底し、鎖やホールドの安定性を入念に確かめること。ヘルメットは必携である。落石の危険性も平常時より高まるため、周囲の状況にも注意を払うこと。

今日の行動では、ベースレイヤーの上にフリース等のミッドレイヤー、さらに防水透湿性のあるアウターシェルが必須。行動中は体温が上がるが、停滞時には冷え込むため、こまめな着脱で体温を調整すること。雨具上下、グローブ、予備の防寒着も忘れずに携行する。アイゼンやチェーンスパイクは不要だ。低体温症のリスクは今のところ低いが、濡れた状態での長時間停滞は避けるべきだ。

夜間にかけて天候は悪化する。21時以降は降水確率が96%に上がり、深夜0時には弱い雨、午前3時には本降りの雨となる見込み。降水量も増え、地面は完全にウェットとなり滑りやすくなる。雷雨の兆候はないものの、夜間の行動は避けるべきだ。