現在の剱岳山頂は快晴、体感気温は氷点下となっている。日中は気温が上昇し体感はプラスとなるが、午後三時頃から弱い霧雨が予想される。別山尾根や早月尾根の鎖場、カニのタテバイ・ヨコバイといった険峻な岩稜帯は、濡れることで滑落の危険性が著しく増す。この山域は落石・滑落リスクが日本最多級であり、細心の注意が必要だ。

積雪は16cm残るが、日中の気温上昇で残雪は緩むだろう。しかし夜間から翌早朝にかけては気温が0℃を下回り、霧雨から雪に変わる予報が出ている。濡れた岩や残雪は凍結し、さらに新雪が積もることで非常に滑りやすくなる。ヘルメットは必携。残雪箇所での滑り止めとしてチェーンスパイクまたは軽アイゼン、そして防水透湿性の雨具は必ず携行すること。

日中の突風は最大9.4m/sで体感気温を大きく下げるため、行動中は速乾性ベースレイヤー、フリース等のミッドレイヤー、防水防風のアウターシェルで適切に調整すること。休憩時や風の強い場所では薄手ダウンなどの保温着も必要だ。夕方以降は天候悪化と冷え込みが予想されるため、早めの行動終了を強く推奨する。翌早朝の降雪と凍結リスクを考慮すると、夜間の行動は非常に危険である。