日中の幌尻岳は弱い霧雨が続き、標高2000m付近では3度から6度台の低い気温で推移する。山麓13.3℃に対し、山頂では体感0度前後まで下がる見込みだ。湿度98%の空気と霧雨により、全身が濡れることを前提に行動計画を立てる必要がある。特に額平川コースは沢渡渉が20回以上あり、今日の降水と高い湿度により水量は平時より増しているだろう。濡れた身体は急速に体温を奪われるため、低体温症に厳重な警戒が必要だ。

地面は全般的にウェットから泥濘状態。岩稜帯も滑りやすく、慎重な足運びを要する。防寒レイヤリングは、吸湿速乾性のベースにフリースなどのミッドレイヤー、そして完全防水透湿性のレインウェア上下が必須だ。休憩時にはさらに保温着を羽織ること。沢渡渉に備え、沢靴や濡れても良い登山靴と替えの靴下、手袋、帽子も忘れずに。ヒグマ密集地であるため、視界の悪い中での単独行動はリスクが高い。

夕方にかけて霧雨は収まり薄曇りとなるが、気温は0度台まで低下する。行動を続ける場合は、日没後の急激な冷え込みに備え、さらなる防寒対策が不可欠だ。本日の雷や強風のリスクは低いが、視程と気温変化の推移を継続的に確認し、無理な行動は避け、引き返す判断を躊躇しないこと。この日高山脈の厳しい自然に敬意を払い、常に最悪の事態を想定して行動されたい。