現在、槍ヶ岳山頂は薄曇り、気温はマイナス1℃、体感はマイナス4.2℃。風はほぼ無風で視程は6.7kmと比較的良好だが、この状況は長くは続かない。山麓との気温差は9.6℃にもなり、標高差による環境の厳しさを物語る。

午前9時頃までは薄曇りが続くものの、正午には強い雪に変わり、気温はマイナス1.3℃まで低下する。3時間で2.38cmの降雪が予想され、その後も夕方まで雪が降り続く見込みだ。これにより視界は急速に悪化し、新雪の堆積が進む。特に穂先の鎖場や梯子の連続する箇所では、新雪が岩に張り付き足元が滑りやすくなるため、山頂直下の落石・滑落リスクが大幅に高まる。今日は穂先へのアタックは避けるべきだ。

自動リスク判定では予報期間中に6℃の急激な気温低下が見込まれている。行動中の急変に備え、ベースレイヤーの上にフリースと軽量ダウン、さらに防水透湿性シェルといった防寒レイヤーを1枚多めに携行すること。アイゼンとピッケルは必須装備であり、チェーンスパイクでは対応できない場面が多い。積雪152cmの残雪期であり、降雪強化による新雪堆積で雪崩リスクが上昇する。槍沢ルートのような沢状地形や風溜まり、急斜面への進入は慎むこと。視界不良時の道迷いや低体温症にも厳重な警戒が必要だ。

夕方18時以降は雪が止み、夜間は晴れ間が広がる予報だが、気温はマイナス3.2℃から翌朝にはマイナス5.6℃まで冷え込む。日中の行動は午後からの降雪と視界不良を考慮し、早めの引き返し判断が命を守る。