トムラウシ山頂付近は、朝のうちは-3.6℃、体感-8.3℃と真冬並みの冷え込み。日中にかけて気温は上昇し、15時には2.3℃まで上がるものの、風速は増し、突風は24m/sを超える予測。この風により、体感気温は終日氷点下のままで推移する。特に標高のあるロックガーデンや北沼・南沼周辺の稜線では、風の影響を強く受ける。本州3000m級相当の気象条件として、低体温症リスクは極めて高い。2009年遭難事故の気象急変を教訓に、午後からの風速増加には警戒が必要だ。

積雪深は170cm。日中の気温上昇で雪は緩むが、強風域では吹き飛ばされ、硬い雪面やアイスバーンが露出する箇所も多い。特に北向き斜面では凍結に注意が必要だ。この時期のトムラウシは、日帰り困難な距離も相まって、安易な行動は命取りとなる。アイゼンとピッケルは必須装備。チェーンスパイクでは不十分。ベースレイヤーは速乾性、ミッドレイヤーはフリースや薄手ダウン、アウターは防風防水のシェルを着用し、休憩時にはさらに保温着を追加すること。

雷のリスクは低いが、12時以降は風速6.4m/s、突風22.1m/sと強風域に入る。15時には突風24.4m/sと予測されており、稜線での行動は極めて危険と判断する。風に煽られバランスを崩す可能性が高く、滑落や道迷いのリスクが増大する。早めの行動開始、そして風が強まる前に安全な場所へ引き返す判断が重要だ。夕方以降は風は弱まるが、気温は急激に低下し、夜間は-5.7℃まで冷え込む。行動を継続する場合は、厳重な防寒対策を怠らないこと。