現在の剱岳山頂は強い雪が降り、視程は1km未満。気温は-8.3℃、体感は-13.4℃と極めて厳しい状況にある。山麓でも強い雪が降っており、山頂との気温差は-5.6℃。午前9時まで強い雪が続き、突風は現況で20m/sを記録している。この条件下での行動は低体温症と滑落のリスクが非常に高い。

特に午前中のカニのタテバイやヨコバイ、別山尾根の鎖場といった険峻な岩稜帯では、新雪と視界不良、突風が重なり、滑落・落石の危険性が著しく高まる。行動は中止、あるいは大幅な計画変更が賢明だ。正午には一時的にほぼ晴れとなる予報だが、風速は依然として16m/s台の突風が予想され、視界が回復しても強風によるバランス喪失や体感温度の低下に注意が必要。15時には再び雪が降り出すため、この一時的な好転を過信して安易に行動範囲を広げることは危険である。

標高2951.48mでの体感-13.4℃の状況下では、ベースに速乾性のメリノウール、ミッドに厚手のフリースと軽量ダウン、アウターに完全防水透湿性のハードシェルが必須。手袋はインナーとオーバーの二重、バラクラバとゴーグルも携行すること。積雪は191cmあり、新雪の下には締まった雪やアイスバーンが予想される。12本爪アイゼンとピッケル、ヘルメットは必携だ。夕方以降は雪が止み、快晴に向かうが、気温はさらに低下し、夜間は-8℃台の冷え込みが続くため、停滞する場合も万全の防寒対策を講じること。