岩手山は快晴に恵まれているが、日中の行動時間帯は山頂で突風15m/sを超える風が予想される。特に森林限界を越えた薬師岳火口周辺や、お鉢めぐりのルート上では、風を遮るものがなく、強風に煽られるリスクが高い。この時間帯の体感気温は5℃前後だが、突風時には氷点下まで急降下する可能性があり、低体温症のリスクが高まる。防風防水のアウターに加え、フリースや薄手のダウンジャケットなど、十分な保温着が必須となる。

地面は積雪がなく概ねドライコンディションだが、日中の気温上昇で湿った箇所や融雪水による泥濘があるかもしれない。岩稜露出部や火口縁には浮石が多く、強風下でのバランスを崩し滑落する危険性がある。足元には十分注意し、特に御神坂コースなど急峻な箇所では慎重な行動が求められる。アイゼンやチェーンスパイクは不要だが、突風に耐えうる体力と経験がなければ、無理な行動は控えるべきだ。

夕方以降は風が弱まる傾向だが、気温は夜間にかけて2℃台まで下がる。行動が長引く場合は、ヘッドランプとさらに手厚い防寒対策が必要となる。視程は良好だが、風のリスクは終日続くため、常に周囲の状況と自身の体調を確認し、早めの行動判断が肝要だ。