現在の剱岳山頂はほぼ晴れ、気温10.3℃、体感9℃と比較的穏やかだ。風も弱く、視程は良好である。しかし、山麓との気温差は5.6℃あり、標高を上げると体感はさらに下がる。日中の予報では、山頂気温は12時頃に14.8℃まで上昇する見込みだが、突風は9.2m/sに達する時間帯もあり、行動中の体感温度は低くなることに留意が必要だ。

剱岳の主要な岩稜帯、例えばカニのタテバイやヨコバイ、別山尾根や早月尾根の鎖場は、降水がなくドライコンディションが続いている。滑落や落石の危険は常にあるが、足元は比較的安定しているだろう。ヘルメットは剱岳の落石リスクを考慮し、必ず着用すること。午後の降水確率は12時で71%、15時で90%と高く、一時的に雨に見舞われる可能性を考慮し、防水透湿性のあるアウターシェルは必携だ。雷のリスクは低いと判断される。

行動中のレイヤリングは、ベースレイヤーに吸湿速乾性素材、ミッドレイヤーにはフリースや薄手ダウン、そしてアウターシェルを携行する。特に稜線上の風の強い箇所や休憩時には、突風による体感温度低下を防ぐため、ミッドレイヤーで体温低下を防ぐ必要がある。アイゼンやチェーンスパイクは不要だ。

夜間にかけては快晴となり、降水確率は0%に低下する。しかし気温は9℃まで下がり、風による体感温度低下も加わるため、行動を終えた後の停滞時や翌早朝の行動開始時には低体温症に十分注意し、防寒対策を怠らないこと。