現在の羅臼岳山頂は濃霧に包まれ、視程は1km未満。気温4.2℃、体感は1℃と低く、湿度も91%と高い。山麓との気温差は7℃以上あり、行動開始から山頂にかけての気温低下は顕著だ。日中にかけて気温は5〜6℃台で推移するが、突風時は体感で氷点下となる時間帯もあるため、低体温症のリスクに十分警戒が必要となる。

地面は降水がないものの湿度が高く、濡れた状態が続く。岩稜露出箇所は滑りやすく、特に岩尾別コースや羅臼コースの急斜面では慎重な足運びが求められる。積雪深は0cmだが、日当たりの悪い沢筋には一部雪渓が残っている可能性も考慮し、無理な行動は避けること。

レイヤリングは速乾性ベースレイヤーに厚手のフリース等のミッドレイヤー、そして防水透湿性のアウターシェルが必須となる。アウターシェルは防寒着としても重要だ。視程不良が続くため、地図とコンパス、GPSは必ず携行し、現在地を常に把握すること。ヒグマの生息地であるため、フードロッカーの利用とクマ鈴、スプレーなどの対策は怠らない。

夕方以降も気温はさらに低下し、夜間は1℃台となる。知床連山縦走を計画する場合は、行動時間の余裕を持ち、悪天時の撤退ルートも事前に検討しておくべきだ。