現在の岩手山山頂は薄曇り、気温は7.8℃で体感は5.8℃。山麓との気温差は10℃以上あり、稜線は夏でも別世界であることを認識してほしい。日中は薄曇りから曇りへと推移するが、降水確率は低く、地面は基本的にドライコンディションが続く。ただし、湿度は90%を超えており、朝露や日陰の湿潤箇所には注意が必要だ。

日中の最高気温は15時頃に13.1℃まで上がるが、突風は11m/s程度が予想される。森林限界以上の独立峰である岩手山では、この程度の風でも体感温度を大きく下げ、体が揺さぶられる場合がある。特に薬師岳火口のお鉢めぐりでは、火口縁の浮石に足を取られやすく、突風によるバランス喪失が転倒事故に繋がりやすい。慎重な足運びと防風対策を徹底すること。

必要な装備は、速乾性のベースレイヤーにフリースなどのミッドレイヤー、そして防風防水性のあるアウターシェルが必須だ。グローブと帽子も携帯し、稜線での停滞時にはすぐに着用して体温低下を防ぎたい。アイゼンやチェーンスパイクは不要だが、雨具は防寒着としても活用できるため必ず携行すること。雷のリスクは低いが、低体温症には注意が必要だ。体感気温が一桁台で推移するため、行動中の汗冷えや停滞時の冷え込みには十分な警戒が必要となる。適切な行動食と水分補給を怠らないこと。

夕方以降は風が弱まり、快晴が予想される。星空観測には好条件となるだろうが、気温は7℃台まで低下し、深夜には5℃台まで下がるため、夜間の行動や滞在を予定している場合は、より厳重な防寒対策を講じること。