北岳山頂は午前7時45分現在、気温2.6度、体感は氷点下0.2度。視程は1キロメートル未満で、稜線はガスに包まれている。日中は徐々に気温が上昇し、正午には7.4度まで上がる見込みだが、3000メートル級の高峰では行動中は常に冷気に晒される。地面は降水・降雪がなく、積雪もないため岩稜が露出したドライコンディションが基本となる。ただし、湿度89パーセントと高いため、特に日陰や早朝は岩場に湿り気がある可能性を考慮すること。八本歯のコル付近の岩場は浮石や濡れた箇所での滑落に注意し、慎重に通過する必要がある。

山麓の広河原では13.2度と温暖でも、山頂との気温差は10度以上だ。広河原から白根御池ルートを登る場合、標高が上がるにつれて体感気温が大きく下がることを常に念頭に置くこと。ベースレイヤーは吸湿速乾性、ミッドレイヤーにはフリース、アウターには防風防水シェルを終日携行する。行動中はフリースを脱ぐ場面もあるが、稜線や休憩時はすぐに羽織