トムラウシ山頂は現在ほぼ晴れ、気温8.9℃、体感7.9℃と穏やかである。しかし視程は1.5kmとやや限定的。正午から15時頃にかけて弱い霧雨の予報が出ており、気温は9℃前後で推移する。日中の風は弱いが、この霧雨により湿潤な状況が続く。

現在の積雪深は49cm。日中の気温上昇と霧雨により融雪が進行し、ルート上は残雪、泥濘、岩稜露出が混在する。特にロックガーデンなどの巨岩群では濡れた岩場でのスリップに注意が必要だ。この山域は本州3000m級に匹敵する気象条件であり、日帰り困難なロングコースであるため、行動時間の管理が肝要となる。

予報期間中には11℃の急激な気温低下が見込まれ、夜間には山頂で-1.2℃まで冷え込む。行動中の急変に備え、出発前から防寒レイヤーを1枚多めに携行すること。ベース、ミッド、防水透湿性のアウターに加え、ダウンなどの保温着も必須。残雪通過のため、防水性の登山靴、ゲイター、軽アイゼンまたはチェーンスパイクは携行すべきだ。雨具は必ず携行すること。

雷のリスクは低いが、夜間の冷え込みによる低体温症リスクは高い。風は弱い傾向だが、2009年遭難事故のような気象急変の可能性も常に頭に入れておく必要がある。引き返しの判断は早めに行うこと。