現在、富士山山頂は強い雪と突風に見舞われている。気温は-3.3℃、体感は-8.4℃と極めて厳しい。午前中いっぱいは降雪が続き、9時時点の予報では3時間で27.16cmの新雪が予想される。この時期としては異例の厳冬期並みの気象だ。山麓は強い雨だが、山頂との気温差は-14.7℃にもなる。

日中の最大瞬間風速は25.3m/sに達し、12時には26.9m/sの突風も予想される。富士山は独立峰であり、森林限界以上の遮蔽物のない斜面では吹き飛ばされる危険性が極めて高い。特に吉田口や富士宮口といった主要な5合目からのルートは火山礫の急登が続き、新雪と強風で足元が不安定となる。視界も1.1kmと悪く、ホワイトアウト寸前の状況だ。

このコンディションでは、高山病のリスクに加え、低体温症や滑落・転倒による重大事故の危険性が非常に高い。自動リスク判定でも突風危険と降雪強化・雪崩注意が発令されている。登山は中止すべきである。もし行動を強いられる場合は、吸湿速乾性のベースレイヤー、フリースや薄手ダウンの中間着、防水透湿性のシェル上下、厚手の防寒手袋、バラクラバ、防水性の登山靴に加え、アイゼンとピッケルが必須となる。

夕方18時以降は天候が回復し、快晴となる見込みだが、気温は氷点下で推移する。日中に積もった新雪が凍結し、アイスバーンとなる可能性も考慮する必要がある。