現在の旭岳山頂は快晴、気温6.4℃、体感3.8℃と穏やかな朝を迎えている。視程は20km以上と良好で、ロープウェー姿見駅から山頂への登高には適したコンディションだ。しかし、積雪深は126cmとまだ豊富に残っており、5月下旬としては残雪期の山岳行動となる。日中の気温は12時には10.3℃まで上昇するため、午前中は締まった雪面も、午後は雪が緩み踏み抜きやすくなるだろう。特に雪解けが進む場所では泥濘と残雪が混在する。

行動中のレイヤリングは、ベースに速乾性の化繊またはメリノウール、ミッドにフリースや薄手ダウン、アウターに防水透湿性シェルを用意すること。自動リスク判定にある通り、予報期間中に8℃の急激な気温低下が見込まれるため、予備の厚手ダウンなど防寒レイヤーを1枚多めに携行する。旭岳の噴気孔群(地獄谷)周辺は、雪の下に隠れた熱湯やガスに注意が必要だ。迂闊に近づかないこと。

地面コンディションは残雪と部分的な岩稜露出、そして雪解けによる泥濘が予測される。軽アイゼンまたはチェーンスパイク、防水の登山靴は必須装備だ。日中の気温上昇と夕方18時頃からの弱い霧雨予報を考慮し、上下セパレートの雨具も必ず携行する。夕方以降は気温が急降下し、21時には0.4℃、深夜には氷点下となるため、低体温症のリスクが高まる。日中の行動に留め、早めの引き返しを判断すること。夜間の行動は推奨しない。