午前七時の雄山山頂は快晴、気温は4.1℃、体感は1.2℃。風は弱く視界は良好。日中は気温が上昇し、正午には12.8℃まで達する見込み。この時期、標高2993mの残雪は、朝方は締まり滑りやすいが、日中の日差しで急速に緩む。一ノ越からの急登では、雪が緩むことによる落石リスクが増大する。特に先行者の巻き上げた石や、融雪で不安定になった浮石には十分注意が必要だ。

室堂から一ノ越を経て雄山頂上を目指すルートは、積雪深169cmの残雪がまだ豊富に残る。アイゼンまたはチェーンスパイクは携行が必須。日中の気温上昇で雪はザラメ状になるため、足元は滑りやすくなる。地面は残雪と部分的な岩稜露出、融雪によるウェットや泥濘が混在する。防風防水のアウターレイヤーは必須。ベースレイヤーは速乾性の化繊またはウール、ミッドレイヤーにはフリースを重ね、予備として保温性の高いダウンや化繊綿のジャケットを必ず携行すること。雷や強風のリスクは低い。

自動リスク判定では予報期間中に8℃の急激な気温低下が見込まれている。日中の行動で汗をかき、夕方以降に気温が下がると低体温症のリスクが高まる。特に3000m級の山では、休憩時や日没後の行動では注意が必要だ。体温調整のためこまめなレイヤリング調整を心がけ、濡れたウェアは早めに交換すること。アルペンルートで容易にアクセスできるため、快晴の日中は混雑が予想され、混雑時の渋滞で行動が停滞した場合も、低体温症のリスクに繋がる。引き返しの判断は早めに行うべきだ。