トムラウシ山頂は現在曇り、視程は1km未満だが、午前9時以降は晴れ間が広がり、正午には快晴となる見込み。山頂気温は現在0.7℃で体感は-1.9℃。山麓との気温差が約10℃あり、標高を上げるにつれて体感温度は大きく低下する。日中は5℃台まで上昇する予報だが、風が吹けば体感は氷点下となるため、ベース、ミッド、アウターの三層に加えて予備の保温着も携行すること。

積雪深は148cm。日中の気温上昇と日差しにより、残雪は緩みやすい。特に北沼や南沼周辺の湿原ではシャーベット状の雪や融水による泥濘が予想される。ロックガーデン周辺の巨岩帯も残雪に覆われている箇所が多いだろう。早朝の凍結や夕方の再凍結に備え、軽アイゼンまたはチェーンスパイク、念のためピッケルも携行すること。

今日の風は日中を通して穏やかで、強風によるリスクは低い。しかしトムラウシ山は「本州3000m級相当の気象」であり、5月でも気象の急変には常に警戒が必要だ。2009年遭難事故の教訓を忘れず、天候変化の兆候を見逃さないこと。視程が回復しても、トムラウシ山特有の濃霧での道迷いリスクは存在する。GPSと地図を必ず携行し、正確なルートファインディングを心がけること。

トムラウシ山は「日帰り困難な距離」のロングコースである。余裕を持った行動計画と十分な装備で、低体温症のリスクを避けることが重要だ。