剱岳山頂は現在薄曇り、気温はマイナス0.4度、体感はマイナス3.4度だ。山麓との気温差は5.5度あり、標高差による冷え込みは大きい。午前中は薄曇りからほぼ晴れ間も見えるが、日中の気温はプラスに転じても2度から3度台で推移する。風は概ね穏やかで、体感は0度前後で推移するだろう。積雪は184センチ。日中の気温上昇で残雪は緩み、滑りやすくなる。

正午頃から再び薄曇りとなり、15時には強い霧雨が予想され、降水確率は90パーセントに達する。気温は1.1度まで下がり、濡れることで体感はさらに低下する。剱岳の別山尾根や早月尾根の鎖場、カニのタテバイ・ヨコバイといった険峻な岩稜帯では、雨で岩が濡れ、滑落リスクが著しく高まる。ヘルメットは必携だ。残雪箇所はシャーベット状になり、踏み抜きやスリップに注意が必要。軽アイゼンやチェーンスパイクは残雪箇所で有効だが、岩場とのミックスゾーンでは着脱の判断が重要となる。雨具上下は必ず携行し、防寒着は防水パックで保護する。

風速は日中を通じて最大でも突風3.5メートル毎秒程度と弱く、強風による行動制限のリスクは低い。雷に関する直接的な予報はないが、午後の天候悪化は急変の兆候となり得る。低体温症リスクは午後の気温低下と霧雨で体が濡れることで高まる。休憩時は濡れた衣類を避け、保温に努めること。行動適否としては、午後の降水確率が高い時間帯を避け、午前中早い時間帯に主要な岩稜帯を通過し、遅くとも15時までには下山を開始する計画が安全だ。