午前中から日中にかけて、富士山頂は終日氷点下の厳しい冷え込みが続く。07時の体感は-11.2℃。日中も-4℃前後で推移するが、湿度が94%と高く、風が弱くとも体感温度は数字以上に低く感じるだろう。

森林限界以上の遮蔽物のない斜面では、独立峰特有の突風が10m/sを超える場面も予想される。この強風と氷点下の気温が重なり、低体温症のリスクが極めて高い。レイヤリングは、吸湿速乾性のベースレイヤーに、フリースや薄手ダウンのミッド、そして防風防水のハードシェルアウターが必須となる。手袋、帽子、バラクラバも欠かせない。

地面は積雪がないドライコンディションが主体だが、日陰や岩陰、特に吉田口や富士宮口といった火山礫の急登箇所では、凍結が発生する可能性も考慮すべきだ。滑落のリスクを避けるため、軽アイゼンやチェーンスパイクの携行を推奨する。山麓との気温差は-16℃以上あり、登高に伴う急激な環境変化への適応が求められる。

夕方から夜間にかけては気温がさらに低下し、-8℃台まで下がる見込み。薄曇りとなる時間帯もあり、視界不良のリスクも増す。日没後の行動は避け、安全な時間帯での下山を強く推奨する。