山頂は終日、気温0℃前後から氷点下で霧雨が降り続く。現在の積雪深は172cm。風は比較的穏やかだが、突風時には体感気温が日中で-5℃、夜間は-10℃まで冷え込む。この低温と持続的な霧雨は、体を濡らし低体温症のリスクを著しく高める。特に日帰り困難なロングコースであるトムラウシ山では、行動時間の長期化がそのまま危険に繋がる。
視程は現在7.8kmだが、霧雨の継続で視界は悪化する。北沼・南沼の天空湿原やロックガーデンといった巨岩帯では、濃霧による道迷いの危険性が非常に高い。2009年遭難事故の教訓からも、大雪山系深部での気象急変とそれに伴うリスクを常に意識すべきだ。本日は終日降水確率100%であり、本州3000m級に相当する厳しい気象が続く。
行動中のレイヤリングは、速乾性ベース、厚手フリースや薄手ダウンのミッド、防水透湿性アウターを上下で着用し、予備の保温着と防水手袋、厚手の帽子は必須。足元は残雪と濡れた岩、泥濘が予想されるため、防水性の登山靴に加えて、凍結に備え軽アイゼンまたはチェーンスパイクを携行すること。GPS、地図、コンパスは道迷い対策として不可欠だ。
本日のトムラウシ山への入山は、低体温症と道迷いのリスクが極めて高く、行動の中止、または大幅な計画変更を強く推奨する。夕方から夜間にかけて気温はさらに低下し、湿った雪や濡れた場所が凍結し始める。撤退を視野に入れた慎重な判断が求められる。
北海道
トムラウシ山
Mt. Tomuraushi
2026年5月8日 06:59 更新
濡れる残雪と低い体感。濃霧に潜む道迷いの危険
Wet Snow Conditions. Beware of Hypothermia. Navigate Cautiously in Fog.
現在の気象状況 — Current Conditions
▲ 山頂エリア (Summit)
気温 Temp
-0.5°C
風速 Wind
0.8m/s
W
天候 Weather
☁️ 曇り
体感 Feels Like
-3.3°C
▼ 登山口・山麓エリア (Base)
気温 Temp
+9.4°C
風速 Wind
0.7m/s
NNW
天候 Weather
☁️ 曇り
標高 Altitude
661m
山頂の3時間予報 — Summit Forecast
09:00
+1°C
1.8m/s
WSW
💧 0.7mm
(100%)
12:00
+1°C
1.3m/s
W
💧 0.5mm
(100%)
15:00
-1°C
1.2m/s
SSE
💧 1mm
(100%)
18:00
-2°C
1.1m/s
ESE
💧 0.3mm
(100%)
21:00
-3°C
1.5m/s
SE
💧 0.7mm
(100%)
00:00
-4°C
2.3m/s
SE
💧 0.5mm
(100%)
03:00
-4°C
1.4m/s
SSW
💧 0.3mm
(98%)
気象分析 — Analysis Report
日本語
コンディション概ね良好 — 通常の山岳安全対策を実施すること
English
Conditions generally good — Conduct standard mountain safety measures
The summit of Tomuraushi-yama will experience persistent drizzle with temperatures ranging from around 0°C to below freezing throughout the day. Current snow depth is 172cm. While winds are relatively calm, gusts
山岳ガイド — Mountain Guide
概要 Overview
北海道川上郡新得町・上川郡美瑛町にまたがる標高2,141mの大雪山系第三の高峰。「最果ての秘境」と称される深山で、広大な高層湿原と岩塊地形のスケール感は本州の山に類を見ない。
特徴・地形 Features
北沼・南沼などの天空の湿原、ロックガーデンと呼ばれる巨岩群、お花畑が広がる稜線。日帰り困難なロングコースで、十勝連峰・大雪山縦走の要衝でもある。
ベストシーズン Best Season
7月中旬〜9月中旬。お花畑のピークは7月下旬。9月の急変天候に注意。
主要ルート Main Routes
トムラウシ温泉コース(最一般的・テント泊推奨)、化雲岳経由縦走、十勝岳縦走。
注意点・危険箇所 Cautions
2009年の遭難事故で知られる気象急変リスク。標高は低いが本州3,000m級相当の気象。日帰り困難な距離。
アクセス Access
JR根室本線新得駅から車・タクシーでトムラウシ温泉へ。公共交通の便は限られる。
※ 本ガイド情報は一般的な参考資料であり、最新の登山道状況・規制情報は各自治体・登山口の公式情報をご確認ください。